新規ワークブックを追加するには Workbooks コレクションの Add メソッドを使用します。引数を省略するといくつかの空白シートで構成される新規ブックが追加されます。この空白シートの数は Application.SheetsInNewWorkbook で設定することができます。
Addメソッドの使用方法
引数名 | 省略 | 定数/データ型 | 説明 |
---|---|---|---|
Template | ○ | Variant型 | 新しいブックの作成方法を指定します。 既存の Excel ファイルの名前を表す文字列を指定すると、そのファイルをテンプレートとして新しいブックが作成されます。 定数を指定すると、その定数が示すタイプの 1 つのシートから構成される新しいブックが作成されます。 |
定数 | 値 | 説明 |
---|---|---|
xlWBATChart | -4109 | グラフ |
xlWBATExcel4IntlMacroSheet | 4 | Excel バージョン 4 のマクロ |
xlWBATExcel4MacroSheet | 3 | Excel バージョン 4 のインターナショナル マクロ |
xlWBATWorksheet | -4167 | ワークシート |
Addメソッドの使用例
新規ブック追加(シート枚数変更)
引数なしで Add メソッドを実行する例です。Add メソッドを実行する前に新規ワークブックのシート数の設定を変更し、新規ブック内のシート数が2枚となるようにしています。Add メソッド実行後、元の設定へ戻しています。
Sub sample_eb082_01()
Dim tmp As Integer
'元の設定を退避
tmp = Application.SheetsInNewWorkbook
'設定を変更
Application.SheetsInNewWorkbook = 2
'ワークブックを追加
Workbooks.Add
'設定を元に戻します。
Application.SheetsInNewWorkbook = tmp
End Sub
マクロを実行すると下図のように、ワークシートが2枚の新規ブックが作成されます。
新規ブック追加(シート1枚)
引数に定数を指定して1枚のワークシートで構成されるワークブックを追加する例です。
Sub sample_eb082_02()
Workbooks.Add xlWBATWorksheet
End Sub