組み込み定数とは前ページのようにConstステートメントでユーザが定義することなく使える、予めシステムに組み込まれた定数のことです。これらの定数の多くは接頭語”vb”や”xl”から始まっています。
色の定数
定数 | 値 | 内容 |
---|---|---|
vbBlack | #000000 | 黒 |
vbRed | #0000FF | 赤 |
vbGreen | #00FF00 | 緑 |
vbBlue | #FF0000 | 青 |
vbvbYellow | #00FFFF | 黄 |
vbMagenta | #FF00FF | マゼンタ |
vbvbCyan | #FFFF00 | シアン |
vbWhite | #FFFFFF | 白 |
改行などその他の定数
定数 | 値 | 内容 |
---|---|---|
vbCr | Chr(13) | キャリッジリターン |
vbLf | Chr(10) | ラインフィード※主にセル内で改行する際に使用 |
vbCrLf | Chr(13) + Chr(10) | キャリッジリターン+ラインフィード※Windowsにおける改行コード |
vbTab | Chr(9) | タブ |
セル内での改行定数の表示を確認する
改行定数をセルの値として設定し、セル内で改行されるかどうか確認してみます。
Sub sample3_1()
'改行関連文字コードのテスト1
Range("A1").Value = "A" & vbCr & "B" & vbLf & _
"C" & vbCrLf & "D"
End Sub
結果は上図のようになりました。vbCr 以外はすべて改行されました。
MsgBox内での改行定数の表示を確認する
次はメッセージボックス内で改行されるかどうか確認してみます。
Sub sample3_2()
'改行関連文字コードのテスト2
MsgBox "A" & vbCr & "B" & vbLf & "C" & vbCrLf & "D"
End Sub
セルの場合とは異なり、すべて改行されました。