変数とはデータを格納しておく箱のようなものです。データの種類に応じた型を使い分けられるようにしましょう。
データ型の種類
格納するデータの種類に応じて下表のようなデータ型が存在します。
変数の型 | 説明 | バイト数 |
---|---|---|
Byte | バイト型。0 ~ 255 の範囲。 | 1バイト |
Boolean | ブール型。True または False。 | 2バイト |
Integer | 整数型。-32,768 ~ 32,767 の範囲。 | 2バイト |
Long | 長整数型。-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 の範囲。 | 4バイト |
Single | 単精度浮動小数点型。 | 4バイト |
Double | 倍精度浮動小数点型。 | 8バイト |
Currency | 通貨型。15桁の整数部分と4桁の小数部分を持つ固定小数点数。 | 8バイト |
Date | 日付型。西暦100年1月1日 ~ 西暦9999年12月31日、0:00:00 ~ 23:59:59 の範囲。 | 8バイト |
Object | オブジェクト型。オブジェクトを参照するためのアドレスを格納。 | 4バイト |
String | 文字列型。 | ~約2G |
Variant | バリアント型。数値型の場合16バイト、文字列型の場合22バイト+文字列の長さが必要。 | – |
変数の宣言
通常、変数を使用する場合、これから使用する変数名とデータ型をコンピューターに通知しメモリを確保してもらいます。この行為を宣言といい、以下のように行います。
変数名には半角英数字やアンダースコアのほかに日本語(全角)も指定することができます。 但し、変数名の先頭に数字とアンダースコアを指定することはできません。
具体的に整数値型の変数(変数名:Count)を宣言する場合は以下のように記述します。
Dim Count as Integer
VBAのデフォルト設定では変数の宣言は強制されていません。したがって変数を宣言しなくても処理中で使用することが可能です。 変数を宣言せずに使用した場合はすべてバリアント型となります。
バリアント型はコーディングする際のわずらわしい宣言が必要ないため便利なように思えますが、
他のデータ型で宣言した変数よりも多くのメモリを必要とします。変数を明示的なデータ型で宣言する方が、アプリケーションの処理効率が良くなることを覚えておきましょう。